雨田甘夏、禁断です。
Kさん甘夏はとうとう、Kさんさえも立ち入り禁止だったシンさんのお部屋に入ることに成功しましたよ。
お部屋の扉が開く音は幾度と聞いて覚えていましたけれども甘夏は、その一瞬前に聞こえる空気の抜ける音を聞き逃さなかったのですよ。
それに今までシンさんと、一緒に入ろうとしてたからシンさんに見つかっちゃってたんですよ。
だから甘夏、出待ちをしましたよ。
扉の外でずっとです。
ずっとその時を待っていたんですよ。
そんで扉が開く気配を感じて甘夏は、徐々に大きくなっていく、扉と壁との隙間に頭を潜り込ませるようにして、シンさんと入れ違いで侵入したというわけです。
あまりに手際が良すぎたせいで、シンさん気づかず電気を消してしまう始末でした。
でも甘夏は、多少暗くても平気です。
そしてそんなことより、行方不明の甘夏を探す過程でシンさんの、このおっ散らかったお部屋がKさんの目目にも触れることとなったわけです。
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